想々紙 ~想う侭に~

小説や詩。雑記を綴ってます。

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チャロくんの夢



「ぼくねっ! これから変身するんだよっっ。見ててね」
 子猫のチャロくんは弾んだ声で、お母さんと、お父さんに言いました。
 チャロくんは戦隊ものが大好きなんです。
 その中でも、カッコイイお兄さんのブルーが好きなんですって。
 チャロくんは変身する気満々!
 
 腕を回して、腕を曲げて、
「ぼく、カッコイイでしょ」
 元気に変身ポーズを決めて得意げです。
 くんっ、と鼻まで鳴っています。

「おっ、カッコイイナァ。チャロは将来、世界を守る正義の味方だな」
 お父さんが言いました。
「チガウよ。変身したから、もう正義の味方だもん。だからね、今から困ってる子を助けに行くんだ」
 小さな胸を倒れそうなほど反らして元気一杯に言いました。

「そうか。頑張ってこいよ」
「うん!」
 お父さんに励まされたチャロくんは、大きな返事をして駆け出しました。


『何処かに困ってる子はいないかな? ボクが助けてあげるんだ』
 チャロくんの心は困ってる子を助けることでいっぱいです。

 ところが、夢中で走っていたチャロくんは、小さな石につまづいて転んでしまいました。
 みるみるチャロくんの目に涙が溜まっていきます。

「な、なかないもん・・・・・・なかないんだもん」
 チャロくんは、口をへの字に曲げて結びました。
 痛い場所を見ると、腕やヒザから血がにじんでいます。
 血を見たチャロくんは、痛くて、痛くて、仕方がありません。

 じ~ん、じんじん、と傷が泣いるみたいで、とっても悲しくなりました。
 今にもチャロくんの涙がこぼれてしまいそうです。

 そんな時、優しい声が聞こえてきました。
「チャロどうしたの?」
 チャロくんは、その声を知っていました。だって、それはチャロくんのお母さんなんですもの。
 魔法使いのように目の前に現れたお母さん。チャロくんは、優しいお母さんの声に我慢しきれず、ぽろぽろと涙を落としてしまいました。

『泣くつもりなんてなかったのに』
 チャロくんは、口をへの字に曲げたまま、我慢しても落ちる涙に鼻をすすりました。

「あら? ケガをしてしまったのね。痛いでしょう。我慢してえらいわね」
 お母さんの優しい言葉に、ぎゅっ、とノドの奥がしまるように痛くなったチャロくんは、大声を上げて泣き出しそうです。

 けれど、チャロくんは口元を、きゅっ、と結んで我慢しました。
 だってチャロくんは、正義の味方になるんですもの。
 ここで大声を出して泣いてしまったら、助けられる人になってしまう気がしたのです。
 チャロくんは涙を拭って、すくっと立ち上がりました。

「ぼく、痛くないよ」
 チャロくんは声を絞り出して言いました。
「そう、さすが男の子ね。正義の味方になるんだもんね」
「うんっ!」
 チャロくんは、ニッコリと笑顔で大きく頷きました。

 お母さんは、持ってきていた絆創膏を張るとチャロくんの頭を優しく撫でてあげました。
 チャロくんは、お母さんに抱きつきたいのを我慢して、怪我をしたのも忘れたように走りだしました。
 ぼくは、大きくなったら正義の味方になるんだって強く心に思い描きながら、ほんの少しお兄ちゃんになったチャロくんです。





二ヶ月半ぶりの更新・・・・・・。
きゃ~~(ノ>o<;)ノ

リアルでバタバタしていたら、
年も明けて、もう一ヶ月経とうとしている。

ハヤッ!!!

上記のイラストは、ニ、三年前に描いたもの(汗)
だから、七瀬も漢字使用だわ。

男の子ってヤンチャなんだけど、親や他人に認められたいって思いが強い気がします。
ヤンチャをするのも、その一つような(笑)
その中で、少しずつ男の子になっていって大人になるのかなぁ~、なんて。




読了ありがとうございました♪

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新しい朝 (ss

 秋も暮れ。
 冬に近付く寒い朝の束の間のひと時のことだ。

「ママッ! 新しい朝だよっ♪♪」
 学校へ行く途中、忘れ物をしたミキがキラキラとした満面の笑顔で玄関に入ってきた。

「え?」
 私は目を丸くして考える。
 新しい朝って、いつも新しいけど・・・・・・。
 子供がそんな事考える訳無いし、そんなに嬉しそうに言う訳もないと頭を巡らせる。

「えっと、寒いからかな? 冬の感じ?」
 上手く伝えようと考えたミキはそう言った。
 けれど、言葉の選び方が上手く出来ないミキは頭を横にしながら感じた事を率直に言葉に出した。

「そうかもね」
 私は同意する。
 本当は、冷たい空気が澄んでいて、冬の匂いが鼻を擽って、いつもと違う新しい日が来た気がするって言いたかったんだと想像したのだ。

「うんっ」
 忘れ物を持ったミキは、嬉しそうに返事をするとランドセルを鳴らしながら楽しげに玄関を出て行った。

 冬の訪れはもう直ぐそこに。
 ミキの新しい朝は始まったばかり。

 寒い冬。
 けれど楽しい冬なのだと言っていた気がした。




 
寒くなりましたね!
もう、冬も間近です。
ウチの娘チャンが最近言った新しい朝という表現に、ハッとして使わせてもらいました(笑)
上の話は、少々フィクションです。

子供の文章の拙さだったり、突飛な表現は驚かされるばかり。
大人になると常識が根深くなっていて、子供の柔軟さがちょっと欲しい今日この頃です。


読了ありがとうございました♪

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秋の実

 
 実を宿し 豊かな色彩に心躍る

 口付けに 歯を立て 

 身に入れ 心整え 感謝する

 彼方という 実は私の中に生きるのだと

 



読了ありがとうございました。

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ふと、思う。

いつも一緒に暮らしていると気づかない、子供たちの成長。
ふとした時に気づく。

大きくなったなぁ、と。

今日は、お買い物をしに行ってきた。
私は歩きで子供たちは自転車だ。

スイスイと自転車を進ませて走る子供たち。その後を駆け足で走る私。
前を走る子供たちを見て、ふと、思ったのだ。

この道を何年か前はベビーカーを押して歩いたこと。
少し大きくなって、テトテトとおぼつかない足取りで手を繋いで歩いた事を。

ああ、大きくなったなぁ。
今では、自転車を乗りこなして先頭を切って走ったり、私を気遣ってスピードを緩めたり。

子供の成長って、気付くと凄いものだ!!
いつの間にか、気遣いも覚えていたりする。

少しずつ、少しずつの積み重ねなのだろうが、垣間見えるその瞬間は、何て大きく見えるものなのだろう。

今日は、そんな事を思い。ほんの少し感動したのでした。




046 都市

二次熟語で100のお題 その一



≪046 都市≫

 行きかう人波 立ち並ぶ家々

 幸せを掴みたいと 歩み着いた場所

 栄、富を生み落とす 

 人々が織り成した 希望の器



*****


お題は追憶の苑さまからお借りしました。



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